信濃追分の遊女吉野大夫をテーマに、小説と随筆と評論を混淆させる独自の手法を駆使し、谷崎潤一郎賞を受賞した代表作。
信濃追分宿の遊女吉野大夫は隠れキリシタンで処刑されたという。二百年前の〈伝説〉を探索して発見した小さな墓は浅間の焼け石だった。定かならぬ伝承のラビリンスを自在に往き来しながら、小説は次々と増殖を重ねつつ円環を完結する。昭和56年度谷崎潤一郎賞受賞作。
商品コード:AA665
出版社:中央公論新社
著者:後藤明生
A5ソフトカバー
240ページ
ISBN:978-4-12-550180-2
本体価格:2,400
円
販売価格(10%税込):2,640
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