「渾斎」というのは、秋艸堂とともにはしばしば用いられる會津八一の斎号である。『渾斎随筆』は『南京新唱』『鹿鳴集』等の古典的な歌集で知られる著者が、南都の風物に触れながら自作の歌を主題別にして執筆した随想集である。著者自ら「私の『自註鹿鳴集』と引きくらべて読んで貰へるなら、たがひに聯絡があって、どちらのためにも理解がよいであらう」と述べているように、大和路の古寺巡歴をする人々のためにはいうまでもなく、文学や古美術を求める若い人たちのためにも欠かせない無類のエッセー集となっている。
商品コード:AC669
出版社:中央公論美術出版
著者:會津八一
A5ソフトカバー
236ページ
ISBN:978-4-8055-1233-3
本体価格:4,000
円
販売価格(10%税込):4,400
円