児童文学が単に子どものための文学であった時代は確実に去りつつある。いま、大人たちは児童書から何かの糧を得ようとしている。それは、大人と子どもの関わりが、社会的、精神的に複雑化、深刻化してきたことによる。−教育、環境、非行など多く問題をかかえた、日本の「現在」という地点にたって、児童書の存在意義を問い、今後の方向をさぐろうとする。古今東西にわたる作品をもとに構築された本書は、研究者ばかりでなく、あらゆる「大人たち」に有効な示唆をあたえるだろう。
商品コード:AD658
出版社:KADOKAWA
著者:安藤美紀夫
四六判ソフトカバー
250ページ
ISBN:978-4-04-622101-8
本体価格:3,300
円
販売価格(10%税込):3,630
円