古代ギリシア、ローマの哲学者たちはおそらく、今日問われている生と科学の問いすべてについて思考していたのにちがいない。科学の万能をたのみ、思想哲学の分野においても諸々の主義・流派の簇出が絶えない二十世紀であるが、そのうえに、いっそう私たちは、彼らによってなされた、永遠に新しい「根本の問い」を、今一度たどるべきであろう。本書は、たとえば「憂愁の哲学的詩人」クセノパネスが歌ったように、「いろり火の端で甘き酒をのみつつ」詠まれることこそふさわしい、たぐい稀な、「真に哲学すること」へのみちびきの書である。
商品コード:AD660
出版社:KADOKAWA
著者:山本光雄
四六判ソフトカバー
330ページ
ISBN:978-4-04-622095-0
本体価格:3,500
円
販売価格(10%税込):3,850
円