俳句とは「奇妙な」文芸であると著者はいう。十七文字。一句の鑑賞、感受においても十人十色である。だが、「秀れた作品は秀れたものとしていつかその位につく」。そのいつかの間合いをつめる眼を具し、おのれを生かすてだてをもって秀句を得る。まさに転換の一点・皮膜の微妙をとらえようとする無限の試行こそが、句にかかわる謂であり、本書の眼目にほかならない。俳文芸の本源をきわめること深い、今日の第一人者による、体験的俳談。本格鑑賞読本であり、実作への得がたい手引きである。
商品コード:AE844
出版社:KADOKAWA
著者:飯田龍太
四六判ソフトカバー
274ページ
ISBN:978-4-04-622013-4
本体価格:2,952
円
販売価格(10%税込):3,247
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