寛永二十一年(一六四四)伊賀上野で出生、五十一歳、大坂にて客死。生涯そのものが「芸術」といえる漂泊者の足跡を辿り、その「人」と作品について、新鮮な解釈を提示していく。風狂・閑寂=蕉風という定義の枠をはずし、緻密な資料をもとに、句の持つ具体的な描写、動的な節まわし、リズムを考察して、「はずむ心」こそが芭蕉の世界の真髄であるという。出色の芭蕉論であるばかりでなく、句作の原点を掌握する上でも有効な一書である。
商品コード:AE845
出版社:KADOKAWA
著者:山下一海
四六判ソフトカバー
222ページ
ISBN:978-4-04-622014-1
本体価格:2,857
円
販売価格(10%税込):3,143
円