馬乳酒の季節になると、首都ウランバートルから首脳陣の姿が消える。帰郷して馬乳酒をあじわうからである。また草原では人びとが、馬乳酒をつくっている家々を訪問する。なかには、はしご酒をする牧民もいる。幼児にさえも馬乳酒をあじあわせようとする。モンゴルの人たちにとって、馬乳酒は「酒」ではなく、「薬」なのである。
商品コード:AF544
出版社:KADOKAWA
著者:小長谷有紀
四六判ソフトカバー
258ページ
ISBN:978-4-04-622025-7
本体価格:3,300
円
販売価格(10%税込):3,630
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