書きつけておいた歌を、もう一度とり上げて見直す。見直していると、あの時の昴ぶりはこのようなものではなかったことに気づいたり、言葉と心の位置とちぐはぐになっているのが発見される。いわば私の心と言葉が噛み合わねば歌が生彩をもつことが不可能なのだ、という作品への自覚でもある。思いつきであったり、やりっ放しに散乱させた言葉が、何で私の代弁者になることが出来ようか。
商品コード:AF555
出版社:KADOKAWA
著者:生方たつゑ
四六判ソフトカバー
256ページ
ISBN:978-4-04-622071-4
本体価格:3,300
円
販売価格(10%税込):3,630
円