差別は基本的人権の侵害という、わが国憲法にももとる行為であり、誤った観念である。とりわけ部落差別は、わが国における人権侵害の典型的社会現象といえよう。われわれ個人の意識では、差別感をもっていないと言い切ることはできるにしても、差別が行なわれている現状に対して何らかの主体的行動を起したかという問いかけにはうつむかざるを得ないのが大多数ではなかろうか。本書は、差別問題に対して、国際的視野に立って積極的に発言してきた著者が、一般読者にむけて、部落差別の実態とそれを生み出した背景について解明し、今われわれは何をなすべきかを提言する。緊急に読まれるべき、現代人必携の書である。
商品コード:AF634
出版社:KADOKAWA
著者:村越末男
四六判ソフトカバー
274ページ
ISBN:978-4-04-622083-7
本体価格:3,300
円
販売価格(10%税込):3,630
円