一九五三年、十五年後に明治維新を迎えることになる日本へ、ロシア使節プチャーチン来航。翌年、再来日。津波に遭って船を失うことで、予期せぬ民間人との接触、交歓が生じる。 幕府を代表して折衝に当たった川路聖謨、生涯に神秘なかげをまといつかせ、ロシアへ「脱国」した橘耕斎、数多くの無名の土地人たち本書は、伊豆・戸田、下田から長崎、函館、さらにペテルブルグにまで彼らの行動の軌跡を追い、黎明期日本の時代相を明らかにし、「もう一つの黒船」にまつわる人間像を捉えた、野心的なドキュメントである。
商品コード:AF698
出版社:KADOKAWA
著者:大南勝彦
四六判ソフトカバー
326ページ
ISBN:978-4-04-622111-7
本体価格:3,500
円
販売価格(10%税込):3,850
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