日本神話が他の国々や民族の神話と比較して研究されるようになったのは、1899年(明治32年)のことでした。以来、日本の比較神話学は100年余の歴史を持っています。本書の第1章と第2章はこの比較神話学研究史、第3章以後はフランスの神話学者デュメジルの神々の三機能説の検討を軸に、著者独自の分析が行われます。日本神話の二大神族、天神と国神の分類の論理と三機能体系との関係、デュメジルの研究視点がそのまま日本神話に適応出来るのかを論じた後に、4章は彼の理論が神話だけでなく、日本の歴史的伝承についても適応が可能か、神功皇后をめぐって展開した注目の論考です。
商品コード:AH614
出版社:弘文堂
著者:平藤喜久子
A5ソフトカバー
272ページ
ISBN:978-4-335-56124-5
本体価格:4,500
円
販売価格(10%税込):4,950
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