伊勢信仰の開拓者たち
肥前、筑後(現在の長崎県、佐賀県)一帯で活躍した御師、橋村肥前大夫と宮後三頭大夫の二家が、中世末期から近世にかけて克明に書き留めた旦那衆の動向、出納帳を手がかりに、各年に各村から何人が伊勢参拝に出かけたのか、それは1年のどの時期が多いか、また、費用はどのくらいかかり旅の安全はどのように確保されたのかなどを実証的に分析し、当時の伊勢信仰を生き生きと描き出したました。さらに、キリシタン信仰が芽生えた長崎や平戸領で、天下統一という趨勢のなかでの伊勢信仰の変遷を考察するなど、急速に芽生えてきた伊勢信仰を御師と旦那の関係に着目して見事に実態を捉えた注目の力作です。
商品コード:AH715
出版社:弘文堂
著者:久田松和則
A5ソフトカバー
386ページ
ISBN:978-4-335-10083-3
本体価格:6,000
円
販売価格(10%税込):6,600
円