日本各地にある地域名菓は、われわれにとってごく身近な存在でありながら、その成立の背景について研究した書籍はこれまでなかった。本書は、近世に完成した日本固有の菓子が、近代以降に社会の変動や異文化との接触をへて変化し、新たな展開を迎えるありさまを検討した。そして現在菓子の主要な位置をしめる「地域名菓」が近代において新たに成立したことを、近世からの連続性に注目しつつ実証した。地域そのものを贈り、味わい、万人で共有することの可能な、唯一の食べものである地域名菓。その栄枯盛衰の物語をたどる。
商品コード:AK256
出版社:思文閣出版
著者:橋爪伸子
A5ソフトカバー
502ページ
ISBN:978-4-7842-7039-2
本体価格:9,700
円
販売価格(10%税込):10,670
円