中世の異文化交流
一六世紀末、いわゆる戦国時代に、ヨーロッパからキリスト教布教のために来日したイエズス会宣教師たちは、在日中、文化や人々の生活習慣などの情報収集と分析を行い、日本人にふさわしい宣教の糸口を模索していた。その一つが、日本人の間で盛んに嗜まれていた茶の湯であった。従来は漠然としか考えられていなかった茶の湯とキリスト教との関係を、ローマイエズス会文書館より収集した本邦初公開の史料をもとに、詳細に明らかにする。そこからは、彼らキリスト教宣教師たちが、いかに茶の湯の精神的側面を高く評価し、茶の湯による接客を重視していたかが浮き彫りになる。現在の異文化交流のヒントに満ちた、四百年前のおもてなしの実態を鮮やかに描き出す。
商品コード:AK462
出版社:思文閣出版
著者:スムットニー祐美
四六判ソフトカバー
266ページ
ISBN:978-4-7842-7041-5
本体価格:5,000
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販売価格(10%税込):5,500
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