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松坂城下町遺跡(第1〜9次)発掘調査報告 〜松坂市本町〜

三重県埋蔵文化財調査報告400
松坂城下町は、天正 16 年(1588)、蒲生氏郷が松坂城築城に際し松ヶ島城下から移転整備した城下町である。城下には伊勢街道が引き込まれ、江戸店持ちの伊勢商人が集住し商都として栄えた。
調査地は、大手道に沿った城下町東外縁部で、旧町名では本町・大手・紺屋・工屋・袋・湯屋・博労・外博労町にあたる。道路建設や電線共同溝工事等に合わせて工事立会・発掘調査を実施し、城下を囲む総構えの堀(総堀)、江戸時代の整地層や井戸・便槽等の町屋関連遺構を確認した。また、湿地状堆積から、動植物遺体や木製品など多くの遺物が得られた。総堀と湿地状堆積は 18 世紀前半までに埋没し、以後、町屋や街路・下水路に変わったとみられる。
出土土器・陶磁器は、南伊勢系土師器、瀬戸・美濃や常滑産陶器、肥前陶磁器を中心とし、侍屋敷(殿町)と類似した陶磁器組成がみられる。茶道具や香炉の優品も一定みられた。木製品は白木の箸や曲物片などである。動物遺体は貝類が多く、その構成は名古屋城三の丸跡や三都の武家屋敷に類似しており、食用価値の高いものを選択的に利用したと考えられる。
動植物遺体の同定や古土壌・湿地状堆積の土壌分析により、城下町形成前・形成後の古環境に関する資料を得た。
なお、下層には平安末〜鎌倉時代の遺構がみられ、阪内川周辺の自然堤防から松坂城三の丸周辺の段丘上に当該期の集落が存在するとみられる。

商品コード:AK998
出版社:三重県
著者:三重県埋蔵文化財センター
A4ソフトカバー
564ページ
ISBN:
本体価格:4,450
販売価格(10%税込):4,895


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