三重県埋蔵文化財調査報告323-8
居林遺跡では、弥生時代後期から古墳時代前期にかけての集落の大部分を調査した。長期間にわたって集落が営まれており、集落や建物の構造の変化が把握できる。また、丘陵上から丘陵裾部にかけて竪穴建物が検出されており、比較的傾斜が急な斜面でも竪穴建物や、何らかの施設と考えられる段状遺構が複数確認された。こうした斜面やその付近を選好して立地する弥生時代後期後葉〜終末期の集落は近隣でも確認されており、当該期の集落立地における特徴の一つと考えられる。
北山城跡の調査では、伊勢地域北部において複数みられる、少数の曲輪で構成される城館の構造の一部を明らかにすることができたが、築造時期等に関する情報は得られなかった。
商品コード:AL200
出版社:三重県
著者:三重県埋蔵文化財センター
A4ソフトカバー
256ページ
ISBN:
本体価格:2,250
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販売価格(10%税込):2,475
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